埼玉新聞

 

忸怩たる思い…幸手市議の職員暴行で議長が謝罪メッセージ 全員協議会、辞職勧告「時期尚早」の意見も

  • 【役所】幸手市役所=埼玉県幸手市東

    幸手市役所=埼玉県幸手市東

  • 【役所】幸手市役所=埼玉県幸手市東

 埼玉県幸手市議が市の部長に暴行した問題で、市議会の枝久保喜八郎議長は15日、「誠に遺憾で忸怩(じくじ)たる思い」と市職員や市民に謝罪するメッセージを発表、議会ホームページに公開した。

 市議会では1日、藤沼貢市議が休憩中、議場で市建設経済部の男性部長の首をつかんでけがを負わせたとして、市と部長が幸手署に被害届を提出。

 木村純夫市長は11日、「職員も非常にショックを受け、今後の公務の執行について不安を抱き、また、市議会との信頼関係が崩壊してしまったことは残念」と信頼回復に努めるよう議会に求めていた。

 市長の発言を受けて15日開かれた市議会全員協議会で、枝久保議長が議長のメッセージを提示した。市議会は議長とは別に21日の閉会に向けて決議文を出す方針を固めた。

 全員協議会では一部の市議が「暴力を起こしけがをさせたことは事実」と藤沼市議の辞職勧告を求めた一方、別の市議は警察が捜査している段階を踏まえ、「辞職勧告は時期尚早」などと述べたという。

ツイート シェア シェア