埼玉新聞

 

大学生けが…剥がれた体育館の床板が刺さる 三芳の体育館でフットサル大会、スライディング中に事故

  • 大学生けが、体育館の床板剥がれ刺さる

 三芳町は4日、同町藤久保の町総合体育館のアリーナで先月下旬、フットサルの大会中に床板が剥離し、スライディングをした20代の男性が臀部(でんぶ)にけがを負った、と発表した。男性は約1週間入院治療し、退院。全治1カ月以上のけがとみられる。町は同体育館の指定管理者(東京ドーム・トールツリーグループ)とともに委員会を立ち上げ、原因を究明する方針。

 町によると、2月22日午後2時半ごろ、体育館1階アリーナで、フットサル大会「カレッジフットサルリーグ」の試合前、ウオーミングアップしていた関東圏の大学生男性がゴール付近でスライディングしたところ、床板(幅約7・5センチ、長さ約45センチ)の一部が剥がれ、左臀部に刺さった。男性は病院に搬送され、そのまま入院。今月1日に退院した。

 町はアリーナの使用を中止し、スポーツ庁に事故を報告。同庁から「全治30日以上のけがは重大事故になる」と指摘され、公表を決めた。

 4階建ての体育館は2006年に竣工。アリーナやフィットネスルーム、会議室や多目的室、武道場などがある。10年度から指定管理者制度を導入し、同社が運営している。

 林伊佐雄町長は「指定管理者と事故の原因を究明し、再発防止に努めたい」とコメントしている。

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