さいたま地検は18日、詐欺未遂の容疑で逮捕された大阪市の職業不詳男性（25）について、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

　男性は11月27日、氏名不詳者らと共謀し、さいたま市浦和区の女性方においなどを名乗り電話をかけ、現金をだまし取ろうとしたとして詐欺未遂の疑いで同日、浦和署に現行犯逮捕されていた。

■本当のおいと連絡、女性だまされたふり（以下、初報記事）

　浦和署は11月27日、詐欺未遂の疑いで、大阪市、職業不詳の男（25）を逮捕した。特殊詐欺の「受け子」とみられるという。

　逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、27日午後0時55分ごろから数回にわたり、さいたま市浦和区の女性（84）方においなどを名乗り「株、投資でもうけた」「税金を払わなければならないので、現金を用意できないか」「150万円を貸してほしい」「代わりの人が取りに行くことになった」などと電話をかけ、現金をだまし取ろうとした疑い。

　同署によると、女性から「おいをかたる男から電話が来て、お金があることを話してしまった。本当のおいと連絡がつき、だまされていたことに気付いた」と110番を受け、警戒中の警察官が現行犯逮捕した。男は「おばあさんから荷物を受け取っただけで、中身は分からない」と容疑を一部否認している。