「素敵な場所で楽しかった」着物姿の演奏家、川越の観光地でピアノ演奏 川越のレンタル着物店などが催し
2020/09/22/00:00
着物姿の演奏家がピアノを奏でるイベント「キモノでピアノ」が川越市内の観光地で催された。コロナで打撃を受けた川越観光をもり立てようと、市内のレンタル着物店を中心に5店舗が合同主催した。
川越一番街や菓子屋横丁、鐘つき通り、大正浪漫夢通り、立門前通りで、それぞれ1日だけの演奏会を行った。各通り沿いや近くで営業する「れんたるきものや寛kan」「川越着物レンタル柚屋」「きものや沙羅」「川越着物レンタル美々庵」のレンタル着物4店と、リサイクル着物店「縁側・ちゃぶ台お着物や」が催した。演奏時に着物を身に着けることを条件にプロ、アマ問わず演奏家を募集した。
鐘つき通りでは人気スポット「時の鐘」近くのイモ菓子店の軒下で、8組の演奏家がピアノを奏でた。千葉県から参加したシンガーソングライター寺島礼美(あやみ)さんはオリジナル曲を含め3曲を披露した。「素敵な場所でピアノがひけて楽しかった」と満足そうだった。狭山市から友人と観光に訪れた大学生椿遥華さんは「時の鐘の近くで聴くピアノは壮大な感じ」と耳を傾けていた。
外国人観光客からのニーズが高いレンタル着物店は、コロナ禍をもろに受けた。今回のイベントを呼び掛けた川越着物レンタル柚屋の田村かおりさんは「しょげていても仕方ない。こんな時だからこそ、同業者同士が力を合わせて乗り越えていきたい」と話していた。