埼玉新聞

 

大学生逮捕、盗みに入った空き家に放火した疑い SNSで勧誘され「指示役が証拠残さないよう放火しろと」

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 昨年10月に秩父市の空き家が全焼した火災で、県警捜査1課と機動捜査隊、大宮西、東入間、越谷、秩父署は23日、非現住建造物等放火の疑いで、東京都内の私立大学2年の少年(19)=所沢市=を再逮捕した。

 再逮捕容疑は昨年10月27日午後9時半ごろ、秩父市野坂町の木造2階建て住宅に火を放ち全焼させた疑い。空き家でけが人はいなかった。

 同課によると、少年は窃盗目的で侵入。容疑を認め、「指示役から証拠を残さないように火を付けろと言われてやった」と供述しているという。会員制交流サイト(SNS)を通じて勧誘され、無料通信アプリで指示を受けていたとみられている。

 同じ敷地内には別の平屋住宅があり、窓ガラスが割られ、物色された形跡があったという。

 別の強盗事件で逮捕された容疑者の携帯電話の解析などから、少年の関与が浮上。県警は平屋住宅に侵入したとして、今月3日、住居侵入と窃盗未遂容疑で少年を逮捕し、余罪を調べていた。

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