埼玉新聞

 

大喜利やそば打ちで2200人交流 地域デビュー楽しみ隊、シニアの活動の魅力伝える 越谷でイベント

  • シニアグループによるそば打ち体験コーナーで指導を受ける来場者=3日、越谷市のイオンレイクタウン

  • 地域活動の魅力を伝えた「地域デビュー楽しみ隊」の隊員ら

 県は3日、地域活動の魅力を発信するシニアグループ「地域デビュー楽しみ隊」が企画したイベント「彩の国地域デビュー万博」を越谷市のイオンレイクタウンで開いた。隊員が一堂に集結し、地域活動の多様性とノウハウを県民に共感してもらおうと初めて実施。シニア層を中心に約2200人が来場した。

 楽しみ隊は、2017年8月に結成。県内出身の俳優、市村正親さんが総監督、落語家の林家たい平さんが隊長で隊員は県民28人。趣味や特技を生かしてそれぞれの地域で活動し会員制交流サイト(SNS)などで情報を発信している。

 会場では、隊員が地域活動の魅力の伝道師となって、得意分野で仲間と取り組む活動を展示したり、体験できるプログラムを用意。大喜利や手話ダンス、ハーモニカ演奏などのステージをはじめ、そば打ちや壁新聞、手作りおもちゃなどの子どもも楽しめる体験コーナーも設け、多世代の交流でにぎわった。

 「定年後の本音とセカンドライフを考える」をテーマに講演した隊員の高荷和久さん(66)は「第二の人生も目標を持って自分の世界を広げて輝いてほしい。多くの方々と会えて有意義だった」と手応えを感じた様子だった。

 所沢市から訪れた大木睦子さん(72)は「いろいろな地域活動があって皆さん楽しそう。人生経験を生かして何かやってみたいと思った」と笑顔で交流していた。

 主催した県共助社会づくり課の谷沢正行課長は「隊員の発表の場ではなく、人とつながる楽しさを伝え、生の声を直接訴えることができた。今後も県民目線でPRしていきたい」と話していた。

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