<高校ラグビー>記念大会で2チームが全国へ 第1、2ブロックで27日開幕 花園切符懸けた熱戦を展望
ラグビーの第100回全国高校埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は27日、1回戦8試合を行い、花園切符を懸けた熱戦の火ぶたが切られる。今大会は記念大会のため、埼玉からは1チーム増の2チームが全国高校大会(12月27日~来年1月9日・花園ラグビー場)に出場。トーナメントを第1、2の各ブロックに分け、11月14日に熊谷ラグビー場で各ブロックの決勝が開催される。計33チームが出場する各ブロックを展望した。
■川越東が軸 追う浦和、深谷/第1ブロック
実力校がひしめく第1ブロックは、創部34年目にして県新人大会を初優勝した第1シード川越東が一歩リード。2連覇を狙う第4シード浦和、第5シード深谷は2年ぶりの栄冠を視界に入れる。
川越東は、持ち前の展開力が健在。パス能力に秀でるCTB岩下、スピードと決定力があるWTB渡辺と主将のFB江田は攻撃の要だ。FWはタックルが力強いフランカー成戸やフッカー石山らタレントが豊富。
伝統の堅守とモールが強みの浦和は、主将のフッカー山際とCTB東島の前回の全国高校大会で16強入りに貢献した主軸が頼もしい。ゲームを組み立てるのは安藤。アタックセンスに優れるSOに期待がかかる。
浦和と準決勝でぶつかりそうな深谷は、竹内と大森の両プロップらFW陣の堅い防御が武器。攻撃力のあるバックス陣の活躍にも注目だ。ほかに重量級FWがそろう第8シード川越や潜在能力が高い伊奈学園なども面白い存在だ。
■昌平、最有力 対抗は正智/第2ブロック
第2ブロックの最有力候補は、県新人大会準優勝で3年ぶりの花園を目指す第2シード昌平。対抗の一番手は同大会3位の第3シード正智深谷。熊谷、城西大川越のシード勢も意地を見せたい。
昌平は、優勝した3年前と同様に、走り勝つラグビーが持ち味だ。チームの柱となるSO篠崎は精度の高いキックにスピードを兼備。突破力のある高田、細井の両プロップの100キロ級FWやWTB西川のランで確実に得点を重ねていきたい。
10年前の記念大会以来の花園出場を掲げる正智深谷はCTB対馬、WTB武藤、FB下村のバックス陣が前チームの主力で経験が豊富。SH茂木と主将のSO大竹は突破力があり、攻撃の軸となる。防御面の踏ん張りが頂点への鍵か。
熊谷は小柄だが、粒ぞろいでまとまりがある。城西大川越は105キロのプロップ石渡ら重力級FWのタックルは強烈だ。ノーシードでは伝統校の熊谷工にも期待したい。