行田市で29日未明から朝にかけてコンビニエンスストアなどを狙った強盗事件が2件発生した。

　行田署によると、同日午前2時40分ごろ、行田市埼玉のセブンイレブン行田埼玉店に男が押し入り、男性店員（53）に刃物を突き付け「マネーマネー」と脅迫。レジ内にあった現金約6万円を奪って逃走した。

　約6時間半後の午前9時すぎ、同市小見の山田うどん食堂行田バイパス店の無施錠の裏口から男が侵入。女性店員（58）に「分かっているよな」などと刃物を突き付けて脅した。女性店員が店内にいた同店アルバイトの女性（33）と共に逃げ出したため、男は何も取らずに逃走。アルバイトの女性が「強盗が入った」と110番した。店内に客はいなかったが、女性店員が逃げる際に転倒し、右腕にけがをした。男は年齢30～40代ぐらいで身長170～175センチ。紺色の長袖シャツに黒い長ズボン姿でサングラスとマスクを着用していた。

　コンビニに押し入った男は紺色のフード付きパーカーにジーパン姿で目出し帽のようなものをかぶっていたという。

　二つの店舗は直線で約4キロ離れた位置にあり、同署は強盗と強盗致傷事件として、関連を調べる。同署は「在宅時でも戸締まりをして、不審な人物を見掛けたらすぐに通報してほしい」と呼び掛けている。