埼玉新聞

 

人気!テラス席ある老舗和菓子店、客が大勢訪れる 冬でも売れる“芋ようかんソフトクリーム”オススメ 魅力あふれる埼玉大学前~秋ケ瀬公園、散策スポット紹介 落雷にも耐えた埼玉一大きいケヤキ圧巻

  • パラソルのテラス席もある舟和浦和工場売店

    パラソルのテラス席もある舟和浦和工場売店

  • 巨大な幹回りで、重厚な表情を見せる「大久保の大ケヤキ」=さいたま市桜区大久保領家

    巨大な幹回りで、重厚な表情を見せる「大久保の大ケヤキ」=さいたま市桜区大久保領家

  • 木漏れ日の落ち葉のじゅうたんの上で、ウオーキングを楽しむ人たち=秋ケ瀬公園ピクニックの森

    木漏れ日の落ち葉のじゅうたんの上で、ウオーキングを楽しむ人たち=秋ケ瀬公園ピクニックの森

  • 周辺地図

    周辺地図

  • パラソルのテラス席もある舟和浦和工場売店
  • 巨大な幹回りで、重厚な表情を見せる「大久保の大ケヤキ」=さいたま市桜区大久保領家
  • 木漏れ日の落ち葉のじゅうたんの上で、ウオーキングを楽しむ人たち=秋ケ瀬公園ピクニックの森
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 ごつごつした木肌に貫禄のある太い樹幹。県内一の大きさとされる幹の回りを1周すると、いろいろな表情を見せる。県指定天然記念の「大久保の大ケヤキ」(さいたま市桜区)。幹から枝葉が伸びている姿は、写真に収めずにはいられない。埼玉大学の入り口バス停を降り、徒歩7分ほどの日枝神社の参道脇にある御神木だ。

 神社の関係者によると、昔の落雷などにより幹中央部が空洞化したという。しかしその後成長を続け、奇跡的な樹形になったようだ。市ホームページ(HP)には「高さ20メートル、幹まわり9・4メートル、根まわり15・3メートル」と記されている。近くの国道463号(通称・浦所バイパス)は日本一のケヤキ並木で有名だが同じ種類の木とは思えない重厚さがある。

 来た道を戻り、国道を西に行き、羽根倉橋へ上り始める交差点を左に折れ、すぐ右の脇道を進むと、4月にリニューアルされたきれいな「舟和本店浦和工場売店」がある。

 定番の芋ようかんや寒天に包まれたあんこ玉などを販売。イートインできる店内席やテラス席もあり、大勢の客が訪れる。

 同店によると、観光地や繁華街などの店と違って住宅街にあるので贈答用に買っていく顧客が多いという。工場直売店ならではの割引商品や型落ちした焼き菓子を安価に販売。期間限定の芋どら焼きもぜひ味わいたい。

 イートインでは芋ようかんソフトクリームが人気。冬でも昼の気候が暖かいとよく出るという。トッピングにサクっと軽い芋金貨(芋せんべい)が付いているのもうれしい。

 舟和売店から国道に戻り、羽根倉橋の手前を右手に下りて国道の下をくぐると秋ケ瀬公園。公園内を南北に走る道を10分ほど行くと「ピクニックの森」の入り口がある駐車場にたどり着く。森は周回ルートもあるのでゆっくり楽しみたい。

 森に入ると複数の鳥の声が聞こえてくる。木々の枝葉のトンネルから木漏れ日が落ち、自然を感じる森である。ここは荒川河川敷にある面積約100ヘクタールの広大な公園。南北約3キロに延び、野球場などのスポーツ施設、バーベキュー広場などもあり、市民の憩いの場となっている。

 加えて、200種を超える野鳥が生息、飛来する森が複数あるのも大きな魅力。平日でもバードウォッチングやウオーキングをする人が絶えない。帰りは、公園の中ほどから東に向かう道を行き、高い土手を越えて桜区役所脇へ出るのがお薦め。土手の上から振り返り、富士山や県西部の山々の連なりを見ることができたときには、今日の歩程の疲れが癒やされるに違いない。

 【メモ】舟和本店浦和工場売店 電話048・852・3353。午前10時~午後5時(土・日・祝日は午前9時~。定休日なし。
 

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