怖かった…警報鳴る郵便局、他人の通帳使って帰ろうとする男 局長が阻止、警官が逮捕「ほっとした」
2020/10/01/00:00
紛失届の出されている通帳を使おうとしている利用者に声を掛け、犯罪収益移転防止法違反容疑の男の逮捕に貢献したとして本庄署は28日、本庄早稲田駅前郵便局の局長田村真吾さん(44)に感謝状を贈呈した。
同郵便局では4日午後2時ごろ、来局した男が現金自動預払機(ATM)を利用した際、紛失届が出されている通帳が使用された場合に鳴る警報音が作動。田村さんが男に本人確認を求めたところ、提出された身分証明書と口座の名義人が異なっていたことから、近くの交番に通報した。男は知人の口座であるなどと理由を説明。郵便局の外に出て帰ろうとする男を引き止め、約5分後、到着した警察官に引き渡した。男は同日、犯罪収益移転防止法違反の疑いで逮捕された。
田村さんは「引き止めている間は怖さもあったが、警察官が迅速に対応してくれたので良かった」とほっとした様子だった。
同署の青木正人署長は「口座が悪用されれば、振り込め詐欺などのツールとして使われる可能性もある。粘り強く対応してもらい、ありがたい」と功労に感謝した。