<小4殺害>本当の父じゃないくせに…子に言われ、義父が「無意識に殺害」 母親に嫌われるの怖く遺体隠す
2020/10/02/00:00
昨年9月、さいたま市見沼区の集合住宅で、義理の息子の小学4年の男児=当時(9)=の首を絞めて殺害し、遺体を遺棄したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職の父親(33)の裁判員裁判の被告人質問が1日、さいたま地裁(任介辰哉裁判長)で開かれ、父親は「無意識に電源コードを首にかけて力を入れていた」と供述した。
弁護側の被告人質問で父親は、「子が言うことを聞いてくれないなど、昨年夏ごろから限界を感じていた」と供述。事件当日には、男児の言動について指摘した際、「本当のお父さんじゃないくせにママみたいに言わないで」と男児に言われたことに腹を立て、「ふと目に入った電源コードを無意識に首にかけていた。われに返り一瞬、力を緩めたが、そのまま絞め続けた」とした。
検察側になぜ首を絞める行為をやめなかったのかを問われると「分かりません」と供述。男児の殺害や遺棄について男児の母親に話さなかった理由について「男児の母親に嫌われることが怖かったのでは」と聞かれると「そう思います」と答えた。
起訴状などによると、父親は昨年9月17日夕方、さいたま市見沼区の集合住宅の一室で、男児の首を電源コードで絞めて殺害し、遺体をメーターボックス内に遺棄したとされる。