埼玉新聞

 

<女性殺人>包丁で襲われた女性、両手に抵抗した複数の傷 男を送検、刺した理由は「復縁を断られたから」

  • 女性が刺された現場で鑑識作業をする捜査員=30日正午ごろ、越谷市新越谷1丁目

 越谷市新越谷の路上で川口市の会社員石沢里美さん(23)が刃物で刺され死亡した事件で、司法解剖の結果、死因は首を刺されたことによる出血性ショックだったことが1日、越谷署への取材で分かった。左腕のほか両手の指にも複数の傷があったという。抵抗した際にできる防御創とみられる。

 越谷署は同日、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した千葉県木更津市、会社員の男(35)の容疑を殺人に切り替え、さいたま地検越谷支部に送検した。

 捜査関係者によると、男は石沢さんと以前に交際関係にあったとみられ、「復縁を断られて刺した」という趣旨の供述をしていることも判明。同じ系列の会社に勤務していたという。県警は家族や同僚らから事情を聴くなどして慎重に裏付けを進めている。

 現場は石沢さんの職場に近く、道路に面した駐車場には男の車が残されていた。押収された包丁は新品ではなく、自宅から持ってきたとみられる。

 県警は男が事前に包丁を準備し、石沢さんの職場付近で待ち伏せして計画的に襲った可能性があるとみて、詳しい経緯を調べる。

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