埼玉新聞

 

曼珠沙華500万本、幸手・権現堂堤で見頃 開花楽しみ…観光客ら、カメラ手に訪れる まつりは中止

  • 権現堂堤一面に咲き誇る曼珠沙華をめで撮影する観光客ら

 四季折々の花の名所として知られる幸手市の権現堂堤で、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が見頃を迎えている。約500万本の曼珠沙華が植栽されている斜面は深紅のじゅうたんで覆われている。

 杉戸町の中村和男さん(71)は「桜に菜の花、アジサイと季節ごとに花の写真を撮りに来る。県内でもこれだけの数の曼珠沙華が咲いている地域は少ないので、毎年楽しみにしている。満開までの今ぐらいの時期が絵になる写真としては最適だ」とうれしそうに撮影していた。

 県営権現堂公園管理事務所によると、今年は夏の猛暑の影響で例年より開花が遅れており、花の開きもバラバラなため、いつもの年ほど満開にならないかもしれないという。また、毎年この時期に合わせ「曼珠沙華まつり」が開催されているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止対応のため中止となっており、同事務所は「今年は曼珠沙華の開花情報などについて積極的にPRしていない。観光客は例年の半分以下に落ち込むのでは」と見ている。10月初旬ごろまで楽しめるという。

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