爆音暴走…バイク女性、車の男性会社員と深夜競争 40キロ規制の道、100キロ超で走って逮捕 サーキット気分で苦情の嵐 学生だった女性「速く走れる=運転うまい、と思っていた」その後なぜか不起訴に
さいたま地検川越支部は26日、埼玉県飯能市の国道をバイクで暴走運転したなどとして逮捕された狭山市の専門学生女性(22)と所沢市の男性会社員(23)について、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。
2人は5月19日未明、バイクや普通乗用車で暴走行為をしたとして、10月11日、道交法違反(共同危険行為)の疑いで県警に逮捕されていた。
■コーナーの多い道、交通量が減った夜にサーキット化…迷惑(以下、初報記事)
飯能市の国道299号でバイク2台と乗用車で連なり暴走運転をしたとして、県警交通捜査課と交通機動隊、飯能署の合同捜査班は10月11日、道交法違反(共同危険行為)の疑いで、狭山市祇園、専門学生の女(21)と所沢市、会社員の男(23)を逮捕した。
逮捕容疑は5月19日午前1時28~39分ごろ、女と他1人がバイクを、男が普通乗用車を運転し、高速度で競う暴走行為をした疑い。ともに容疑を認め、女は「速く走れることが運転がうまいことだと思っていた」、男は「前を走るバイクについて行っただけ」と供述しているという。
交通捜査課によると、女らは40キロの最高速度を大きく超える88キロか90キロで約12キロの周回路を走行。直線道路での最高速度は100キロ以上出ていたという。
飯能市から秩父市に延びる国道299号の山岳道路は信号機が少なく、夜間は交通量が減ることで、コーナーの多い道をサーキットに見立て高速で走り抜ける「ローリング族」と呼ばれる集団の暴走行為が問題となり、死亡事故も散発している。数年前から、「多数の車やバイクが爆音走行や高速度で危険な運転をしている」という近隣住民からの苦情や相談が断続的に寄せられ、今回はビデオ撮影などで違反走行行為を特定した。女らも「ローリング族」だったとみられる。