捕れたのはブルーギルばかり…戸田漕艇場、県南漁協などが外来魚調査 かつていたワカサギなどの行方は
2020/10/06/00:00
1964年の前回東京五輪のレガシーとして残るボート競技のメッカ、戸田市の戸田漕艇場(戸田ボートコース)で、県ボート協会と県南漁協による外来魚調査が行われた。午後1時ごろから同4時ごろまでの3時間で大小のブルーギル約100匹を捕獲した。
同漁協の江口博理事長(72)が直径60センチ長さ2メートルの定置網や3・5メートル四方の大型の四手網などを持って駆け付け、同協会理事長の和田卓さん(75)、日体大ボート部の鈴木正保監督(72)、法政大ボート部の波間昭司監督(65)、戸田公園管理事務所の野川和宏主査(49)らが手伝った。
この日の調査はコース内の外来魚がどのくらいいるのか、その調査方針を探るためのテスト。しかし同ボートコースは東西2500メートル、幅約90メートル、面積は約22・5ヘクタールと広大だ。
東端の国立艇庫前の水辺で四手網などを操作した一行は「小中学生に釣りをしてもらっては」「大学ボート部の学生に四手網を配ってコンペをしたらどうか」などと話し合っていたが、同ボートコースは釣りは禁止。議論は行き詰まり、途方に暮れた様子だった。
「かつてはワカサギ、ハゼ、モロコなどいろいろな魚がいた。ワカサギは岸辺のブロックについたコケを食べる。群れが通った後がきれいになった。最近はブルーギルばかりが目立つ」と和田さんはワカサギの行方を心配していた。