埼玉新聞

 

コシヒカリ100袋を完売 さいたま市が地元産新米を販売 市の施策、販売協力に生産農家「ありがたい」

  • 生産したコシヒカリを販売する生産農家の浪江勝次さん(右)=9月30日午前、さいたま市役所

 さいたま市は9月30日、市役所1階ロビーで、地元農家の生産した新米を販売した。推進している地産地消の施策の一環。市農業政策課によると、今年の新米は高温障害が出たものの、高品質を維持したという。用意した特別栽培米の「コシヒカリ」2キロ入り800円(税込み)の100袋が完売した。

 生産者で販売もしていた西区西遊馬の農業浪江勝次さん(50)は学校の一斉休校で、契約していた学校給食用をキャンセルされた際、市に生産米の販売を協力してもらったという。「ありがたい。長い梅雨や夏の猛暑の影響は大きかったが、味の方は良いです」と話していた。

 市役所を訪れ、1袋を購入した浦和区のアルバイト芦谷雅大さん(25)は「ネットで調べたら、安いので買いました。地元産ということで親近感が湧きます」と話した。

 市は毎月19日を「地産地消の日」と定め、市内の農産物を販売してPRを行っている。8月には市内約20の農家が生産した梨「彩玉」を市役所で販売した。

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