迷惑…新築住宅で「水が出ない」と通報、なぜか水道メーターなくなっていた 近くの住宅もメーター次々消える 珍しい泥棒出現、被害エリア広くて大規模
新座市は27日、市内の新築一戸建て住宅の建築現場から水道メーター2個(いずれも口径20ミリ、被害額約4300円)が盗まれた、と発表した。
市水道施設課によると、被害に遭ったのは同市東1丁目の建築現場。今月26日昼ごろ、現場敷地内に設置されている作業用の水洗場3カ所のうち、2カ所の水道メーターが盗まれているのを開発業者が発見し、連絡を受けた水道工事店が同市に通報した。市は翌27日午前、被害を確認した上、新座署に被害を届けた。
現場は約1580平方メートルの敷地に一戸建て住宅計13棟を建設する計画。現在は更地の状態で、10月10日に工事用の水洗場を設置し、市が水道メーターを貸与していた。12月4日に水道メーターの検針を行っており、同日以降に被害に遭ったとみられる。
12月に入り、和光市と朝霞市の住宅の建築現場で新築住宅の水道メーターが盗まれる事件が相次いだことから、新座市の現場の開発業者が見回りに来て被害を発見したという。
■朝霞市も「水道メーター7個が盗まれた」(下記、12月22日発表時の記事)
朝霞市は22日、市内の新築一戸建て住宅7棟から水道メーター7個(いずれも口径20ミリ、被害総額約2万3千円)が盗まれた、と発表した。同メーターは新築時に市が設置し、利用者に貸与している。
市水道施設課によると、被害に遭ったのは同市泉水3丁目の住宅建設現場。今月21日午後3時半ごろ、新築住宅7棟の敷地内に設置されている水道メーターボックス内の水道メーターがなくなっているのを同物件を開発した不動産業者が発見し、連絡を受けた同市が朝霞署に届けた。
現場は建売新築住宅21棟を建設する計画。このうち、13棟は今年夏ごろに完成、現在残りの8棟を建設中。被害に遭ったのは完成している住宅のうちの7棟で、5棟は盗まれていなかった。業者が19日に被害棟の水道を使用していることから、19日以降に被害に遭ったとみられる。
今月上旬、和光市内の新築住宅建設現場でも同様に水道メーター6個が盗まれるなど県内では同様の被害が相次いでいる。
■さいたま市も「岩槻で水道メーター26個」(下記、12月14日発表時の記事)
さいたま市は14日、岩槻区内の住宅新築現場から水道メーター26個(計16万6千円相当)が盗まれたと発表した。メーターは市が新築工事の際に設置して水道使用者に貸与しているもので、市は岩槻署に被害届を提出した。
市北部水道営業所によると、被害に遭ったのは岩槻区内の新築住宅で、8、11、13、14日にかけて被害の報告があった。8日は入居予定者から、11日は入居者から水が出ないと通報があった。13、14日の被害は市が委託している水道メーターの検針員が発見した。8、11日の現場は既に家が立っており、住んでいる場所もあった。13、14日の現場は更地で人は住んでいなかった。人が住んでいる場所には新しいメーターを取り付けた。
上尾市、和光市、越谷市などでも水道メーターが盗まれる被害が相次いでいる。同所は「大規模なメーターの盗難は珍しい。区周辺でパトロールを強化していく」と話した。