落とし物のICカード178枚着服 埼玉高速鉄道、男性社員を解雇 駅で保管のカード減り社内調査
2020/10/10/00:00
埼玉高速鉄道は9日、落とし物として警察に届けた後、還付を受けて浦和美園駅で保管していたICカード178枚(31万9879円相当)を着服したとして、20代の男性社員を8日付で懲戒解雇処分としたと発表した。
同社によると、3日に別の社員がカードが減っていることに気付き、社内調査したところ、6日に男性が着服を認めた。駅では無記名の忘れ物などを警察に届けた後、3カ月たっても持ち主が見つからなかった還付品を施錠して保管していたが、駅社員ならば申請すれば鍵を借りることができた。
男性は南鳩ケ谷駅に所属していたが、浦和美園駅での勤務もあった。整理作業のためとして保管していた部屋に入室しており、9月11日と10月2日に着服していた。着服したカードはコンビニエンスストアでの買い物などで電子マネーとして使用していたという。
同社は男性が8日に現金で全額を弁済したことから被害届の提出などはしなかった。今後は再発防止のため、還付品のICカードや現金は本社で管理し、還付品の保管場所の入室履歴などの記録を徹底するとしている。