埼玉新聞

 

<新型コロナ>最多の100人感染 浦和の劇団で62人感染クラスター発生 県西のクラスターも広がる

  • 県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 県などは10日、新型コロナウイルスに新たに計100人が感染したと発表した。1日の発表人数としてこれまで最も多かった8月8日の84人を上回り、過去最多となった。1日の発表分が100人台となるのも初めて。また、さいたま市では、市内を拠点に活動する劇団の県内外の関係者計62人のクラスター(感染者集団)が判明した。

 県内の感染者数は5千人を超え5051人となった。県は「劇団や合唱など、舞台の上で大きな声を出す場合には、飛沫がたくさん飛ぶ可能性がある。飛沫が飛ばなくても接触感染(の可能性)もあるので、通常以上に注意する必要がある」との見解を示した。

 感染者の内訳は県発表が86人、さいたま市9人、川口市4人、越谷市1人。(これまでに確認された感染者は5051人(チャーター便帰国者含む)、死者は102人(10日午後6時現在)。

 9日午後9時時点の重症者は6人、感染者の入院は192人、ホテル療養95人、自宅療養27人。退院・療養終了は4507人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは、10~60代の男女71人。そのうち劇団関係者は、10~40代と60代の男女38人で、このうち県内在住者はさいたま市8人、上尾市2人、富士見市、加須市、行田市、川越市が各1人。川越市などに住む20~30代の外国籍男子学生4人の感染が新たに判明し、県西部地区の外国人コミュニティーでの集団感染は21人となった。

 さいたま市によると、新たに20~50代の男女9人の感染が判明した。劇団の感染者は含まれていない。

 越谷市によると、新たに70代のアルバイト女性の感染が確認された。症状は重症で現在入院している。

 川口市によると、フィリピン国籍の女性2人を含む10~50代の男女4人の感染が判明した。

 一方、陸上幕僚監部は10日、大宮駐屯地で勤務する50代の男性隊員1人の陽性が確認されたと発表した。

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