<新型コロナ>時の鐘など訪れずに川越観光を疑似体験 青年会議所がVR動画 普段立ち入れない場所も
2020/10/11/00:00
川越青年会議所(小谷野和統理事長)は、埼玉県の川越市に訪れることなく観光気分を疑似体験できる仮想現実(VR)動画を作成した。コロナの感染拡大を受け、移動を伴う観光に思慮が求められる中、動画を通じて川越観光の魅力を発信する。
VRヘッドセットを着用して視聴すると、360度の景観を音声とともに楽しめ、観光地に訪れたような気分を味わえる。ヘッドセットがなくてもパソコンやスマートフォンの画面上で視聴することができる。
時の鐘、川越一番街、川越氷川神社、喜多院、本丸御殿など代表的な川越の観光スポットを紹介するルートをはじめ、川越七福神巡りルート、伊佐沼など郊外の魅力発見ルートも用意している。各所で神職や住職らの解説があり理解を深められる。「時の鐘」の内部や上部から見える景色など普段立ち入ることができない場所もVR写真で紹介している。
「まちの人の協力を得ながら作り上げた動画」と担当者。360度映した映像を撮るため、撮影中は関係者も映像に入り込まないよう物陰に隠れる苦労もあったという。
「観光のまちである川越はコロナの影響を受けたが、感染拡大を考えると観光を呼び掛けにくい面もある。コロナの収束を願い、観光に訪れる前の下調べに活用してほしい」と話している。VR動画は川越青年会議所のウェブサイトから視聴できる。