埼玉新聞

 

<新型コロナ>2日間で49人感染、劇団クラスター広がる 県西クラスターでは「たばこや飲み物をシェア」

  • 県庁=埼玉県さいたま市浦和区高砂

 県などは11日から12日にかけて、新型コロナウイルス感染者を新たに計49人確認したと発表した。新規感染者は11日が31人、12日18人。12日の内訳は県発表が10人、さいたま市5人、川口市2人、川越市1人。

 これまでに確認された感染者は5100人(チャーター便帰国者含む)、死者は102人(12日午後6時現在)。

 12日午後9時時点の重症者は9人、感染者の入院は202人、ホテル療養106人、自宅療養47人。退院・療養終了は4625人。

 県によると、県管轄で詳細が判明したのは20~70代の男女8人。上尾市の50代会社員男性は訪れた他県の飲食店に感染者がいた。鴻巣市の20代女性は10日に陽性が判明した行田市の男性と食事していた。この男性は11日午後に判明したさいたま市の30代自営業男性とも自宅で複数人で会食していた。

 10日午後判明分では、熊谷市の30代外国籍男性はクラスター(感染者集団)となっている県西部の外国人コミュニティーの関係者で、配送業のアルバイトで感染者との接触があった。このコミュニティー関連の感染者は22人に上った。県は「たばこや飲み物をシェアしていたことが感染拡大につながった可能性がある」と説明した。

 さいたま市によると、感染が判明したのは20~70代の男女5人。20代女性アルバイトは劇団「ミュージカル座」の出演者。8日に陰性の結果が出たが、10日に発熱などの症状が出て、再度の検査で陽性判定が出た。60代男性会社員と70代無職女性は同居家族に陽性者がいた。

 川口市によると、感染が判明したのは50代の会社員男性と20代の自営業女性。一方、10日に発表した50代のフィリピン人女性が重症になっているという。

 川越市によると、感染が判明したのは自営業の50代女性。容体は安定している。

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