埼玉新聞

 

客大勢にぎわう!露店150店が並んだ川越初大師、縁起物だるま売れる 合格祈願も人気 売れ筋の大きさ、価格帯は

  • だるまを品定めする参拝客に説明する露店関係者(奥)=3日、川越市小仙波町の喜多院

    だるまを品定めする参拝客に説明する露店関係者(奥)=3日、川越市小仙波町の喜多院

  • だるまを品定めする参拝客に説明する露店関係者(奥)=3日、川越市小仙波町の喜多院

 新春を告げる恒例の川越初大師が3日、川越市小仙波町の喜多院であり、縁起物のだるまを求める参拝客でにぎわった。初大師は、比叡山延暦寺中興の祖で平安時代の僧慈恵大師が亡くなった1月3日に開く縁日。延暦寺と同じ天台宗の喜多院では毎年、だるまの露店が軒を連ねる。

 主催する川越初大師協賛会によると、今年は一部禁止していた参道への出店も許され、新型コロナウイルス感染拡大以降に行われた制限が完全に終了。飲食を含む150店ほどの露店が営業した。

 だるまを買った市内の自営業石川敏史さん(33)は「資材価格が上がっても、下請けの単価はそのまま。きちんともうけが出る1年になってほしい」と祈る。売れ筋は大きさ約30センチ、5~6千円の価格帯で、合格祈願だるまも人気だという。同じ場所で70年以上も露店を出す「だるま工房やなせ」の梁瀬久雄さん(83)は「年明け早々、大きな地震や事故が相次いだ。もう少し平和になってほしい」と平穏な世の中を願った。
 

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