母殺害…マッサージ方法を厳しく叱責された息子認める 妻と3人で同居「うつ病の息子、母で疲弊していた」
2020/10/13/00:00
狭山市の自宅で昨年10月、母親の顔をバットで殴るなどして殺害したとして、殺人の罪に問われた、同市、翻訳家の息子(41)の裁判員裁判の初公判が12日、さいたま地裁(任介辰哉裁判長)で開かれ、息子は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側の冒頭陳述によると、息子は2019年3月ごろまでに、狭山市の母親の自宅で妻と3人で同居を開始。母の食事の準備など身の回りの世話をしていたが、マッサージの仕方について厳しく叱責(しっせき)されたことから殺害を決意した。検察側は「強固な殺意があり、結果も重大」と指摘した。
弁護側は、息子のうつ病が事件や判断に影響を与えていたと主張。「母親から不満を言われて疲弊していた」とした。
起訴状などによると、息子は昨年10月8日、狭山市の自宅で、母=当時(71)=の頭や顔を金属バットで複数回殴るなどして殺害したとされる。