優しくて、かわいい人だった…八代亜紀さん惜しむ声、埼玉からも 2021年、熊谷で絵画展を開催
2024/01/10/10:42
「舟唄」「雨の慕情」などのヒット曲で知られ、艶っぽくハスキーな歌声で「演歌の女王」と呼ばれた歌手の八代亜紀(やしろ・あき)さんが昨年12月30日、急速進行性間質性肺炎のため死去した。73歳。熊本県出身。葬儀は関係者で行った。後日、お別れの会を開く予定。
■「かわいい人だった」21年に熊谷で絵画展
演歌歌手の八代亜紀さんは歌手生活50周年を記念した絵画展「梅雨晴れに流れる風」を2021年6月、埼玉県熊谷市仲町の八木橋百貨店8階カトレアホールで開催。同店営業推進販促・企画シニアアドバイザーの宮地豊さん(62)は「びっくりした。優しくて気配りができ、かわいい人だった。本当に残念」と惜しんだ。
八代さんは、絵は父親の影響で幼少期から開始。演歌歌手としてデビューした後も、空いた時間を見つけては絵を描いてきた。制作中は無我夢中になり、時には明け方まで没頭することも。フランスの美術展覧会「ル・サロン展」で1998年から5年連続で入選し、永久会員になるなど、数々の受賞歴を誇った。
「歌は他人の気持ちを歌う代弁者となるが、絵は自分を自由に表現するもので、両方とも私にとってはなくてはならない」と本紙のインタビューで語っていた。新型コロナウイルスの影響でコンサートができず、逆に絵を描く時間は増えたことを明かし、「本当に絵を描くことが好きで、描いているときはわくわくする。作品はいろいろな人に鑑賞してほしいし、いつか海外で個展も開きたい」と話していた。