埼玉新聞

 

海なし県で「ヒラメ養殖」へ 春日部の小中学校で取り組み「かわいい」 最終的にヒラメ食べるか話し合いも

  • 水槽に移されたヒラメの稚魚

  • 水槽のヒラメを指さし語り合う児童

 海のない埼玉県内で海水魚を育て水産資源や命の大切さを学ぼうと、春日部市の義務教育学校、市立江戸川小中学校(小林学校長)でヒラメの「養殖」が始まった。同校小学5年生14人が約半年かけて海水魚のヒラメを陸上で養殖する取り組み。人工的に海水をつくり、専門家の指導を受けながら、専用の水槽でヒラメを育てる。

 プログラムは日本財団やNPO法人日本養殖振興会が進める「海と日本プロジェクト」の一環。関係者が6日、同校を訪れ、ヒラメの稚魚を子どもたちに引き渡す「お魚受け入れ式」が開かれた。

 振興会の斉藤浩一代表理事がヒラメの育て方を説明。ヒラメの生態に触れ「どうしたらヒラメを大きく育てることができるか。知恵を絞って、みんなで協力して育ててほしい」と呼び掛けた。

 子どもたちは水槽に移されたヒラメに興味津々。新井大翔さん(11)は「実際に見ると、とてもかわいい。頑張って大きく育てたい」。これから成長を記録し、最終的に育てたヒラメを食べるかどうかも話し合うという。

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