埼玉新聞

 

大釜いっぱいに愛情込めて…長瀞で「七草粥まつり」 境内包む湯気と香り 1500食のふるまいに行列

  • 熱々のお粥を受け取る参拝客=7日午前11時ごろ、埼玉県長瀞町長瀞の不動寺

    熱々のお粥を受け取る参拝客=7日午前11時ごろ、埼玉県長瀞町長瀞の不動寺

  • 熱々のお粥を受け取る参拝客=7日午前11時ごろ、埼玉県長瀞町長瀞の不動寺

 人日(じんじつ)の節句の7日、埼玉県長瀞町長瀞の不動寺で「七草粥(がゆ)まつり」が行われ、セリやナズナなど春の七草が入ったお粥約1500食が無料で振る舞われた。参拝客たちは熱々のお粥で心身を暖め、無病息災を祈った。

 秩父鉄道グループ関係者らでつくる長瀞不動寺奉賛会が毎年1月7日に手作り粥を振る舞っている。年末年始の食べ過ぎや飲み過ぎで疲れた胃を休ませるのに効果的な七草などの豊富な食材を大釜に入れ、愛情を込めて炊き上げた。

 お粥の提供が始まる午前11時前から、長い行列ができ、境内は真っ白な湯気と優しい香りに包まれた。

 仲間と毎年訪れている秩父市の小林淳一さん(80)は「今年は休日と重なったこともあり、例年以上に並んだ。能登半島地震など、新年早々暗い話題が多いので、今後は日本中で明るい出来事が続いてほしい」と話していた。

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