埼玉新聞

 

水発電機、都内の会社が志木市に寄贈 社長が志木出身「防災で活用を」 簡単操作で80時間の電力供給可

  • 寄贈式で志木市の香川武文市長に水発電機「ENECTRON」の仕組みや使用方法を説明する「E.F.E」の千葉卓弥社長(左)=志木市役所(志木市提供)

 塩水とマグネシウムを活用して発電する水発電機「ENECTRON」を開発した会社が「災害発生時の電力確保などに活用してほしい」として、同機一基(税別29万8千円)を志木市に寄贈した。同機は簡単な操作で約80時間の電力供給が可能とされる。市は「災害時の対策本部用に活用したい」としている。

 

 開発したのは、東京都港区の「E.F.E(Electricity For Everyone)」。

 同社によると、同機は携帯電話をはじめ簡易電気毛布や扇風機、投光器などに必要な最低限の電力をUSBポートなどを接続して長時間確保できる。化石燃料も不要で、有害物質の排出や危険な作業を伴わないため、場所や設備、環境を選ばず使用できる。岐阜県や岐阜市、茨木県つくばみらい市、水戸市に寄贈し、県内の自治体に寄贈するのは志木市が初めて。

 同社の千葉卓弥社長は「自身が志木市出身なので自らプレゼンして寄贈した。弊社の水発電技術は世界に類を見ない画期的で革命的な技術。安全性が高く、環境問題にも最適なクリーンエネルギーを一人でも多くの人に知ってもらいたい」と話している。

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