女性死亡…対向から来た車にはねられる 深夜の直線道路、散乱した女性のスニーカー 救護せず立ち去った男逮捕、落ちていた部品から特定 店経営の50歳「怖かった」 女性が帰宅せず、心配していた家族
2024/01/13/08:55
上尾市の市道で昨年12月、同市原市の無職女性(82)が車にはねられて死亡したひき逃げ事件で、県警交通捜査課と上尾署の合同捜査班は11日、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、上尾市本町1丁目、飲食店経営の男(50)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年12月21日午前0時18分ごろ、上尾市瓦葺の市道で軽乗用車を運転し、東から西へ進行中、車道を対向から歩いていた女性をはねて死亡させ、救護措置を取らずに逃走した疑い。
交通捜査課によると、現場は片側1車線の直線道路。車で通りかかった50代男性が倒れている女性を発見し、119番した。現場付近の防犯カメラ映像の精査や路上に落ちていた車の部品の捜査から逃走車両と男を特定。女性は胸を強く打っていて死因は大動脈損傷だった。県警が押収した軽自動車は左前方が破損していた。
男は、調べに「人とぶつかったことは間違いない」と容疑を認め、逃げた理由については「怖かった」と供述しているという。
■路上に女性の靴など散乱(以下、女性発見時の記事)
12月21日午前0時20分ごろ、上尾市瓦葺の市道で、同市原市の無職女性(82)が倒れているのを男性が発見、119番した。女性は搬送先の病院で死亡が確認された。車の部品とみられるものが路上に落ちていたことなど現場の状況から、上尾署は道路交通法違反(ひき逃げ)の疑いで、逃走した車を捜査している。
同署によると、現場は片側1車線の直線道路。車は蓮田市方面から川島町方面に進行中、道路上の女性と衝突し、そのまま逃走したとみられる。車の特徴は不明。女性の紺色スニーカーなどが路上に散乱していた。同日午前11時半ごろ、女性の家族から「家を出て帰ってきていない」と110番があった。