店長衝撃…接客中の店内、17歳らが破壊 計1千万円超の商品強奪、昼過ぎの質店恐怖 その後、17歳を指示役に紹介していた23歳なぜか不起訴 さらに闇バイト応募の30歳、身分証を提示…別の質店に盗品売り、特定され逮捕
昨年8月に発生した越谷市の質店強盗事件で、盗品の腕時計を売却したとして、県警捜査1課と越谷署は11日までに、盗品等処分あっせんの疑いで、フィリピン国籍で、東京都八王子市北野町、アルバイトの男(30)を逮捕した。これまでに実行犯2人と実行犯を指示役に紹介した仲介役が逮捕されていて、一連の事件の逮捕者は4人目。
逮捕容疑は昨年8月12~18日、氏名等不詳者から腕時計1個(販売価格66万円)の売却の依頼を受け、それが盗品などであることを知りながら、同18日に同台東区内の質店において、代金25万円で売却した疑い。「何らかの犯罪に関係する腕時計を都内の質屋に売ったのは間違いない」と容疑を認め、動機に関して「生活費などが欲しかった」と供述しているという。
捜査1課によると、強盗事件の被害品の追跡捜査で一部が台東区の質店に売却されていた事実が判明。売った際に提示した身分証明書から男の関与を特定した。男は事件発生前の8月上旬に交流サイト(SNS)上の闇バイトに応募。事件後に盗品の腕時計の売却の依頼を受けたとみられ、自らの物と偽って売っていた。
■仲介役、不起訴処分に(以下、仲介役の不起訴処分時の記事)
さいたま地検は12月27日、越谷市の質店に押し入り貴金属などを奪ったとして逮捕された群馬県伊勢崎市、自称自営業の男性(23)について、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。
男性は共謀し、8月12日午後2時過ぎ、越谷市内の質店に客を装い侵入。男性店長らに包丁のようなものを突き付け脅し、ショーケースを破壊して腕時計など(計1115万9300円相当)を奪ったとして、11月8日に建造物侵入と強盗容疑で捜査1課と越谷署に逮捕されていた。
男性は犯行の仲介役とみられており、共犯で実行役の男(22)は同罪で起訴され、同じく共犯の少年(17)は27日付でさいたま家裁に送致された。
地検は送致罪名を明らかにしていない。
■接客中に襲撃「強盗だ」(以下、仲介役の逮捕時の記事)
8月、越谷市の質店に押し入った男2人が逮捕された強盗事件で、県警捜査1課と越谷署は11月8日、建造物侵入と強盗の疑いで、群馬県伊勢崎市、自称自営業の男(23)を共犯者として新たに逮捕した。同容疑者は犯行現場にはおらず、実行犯の会社員の少年(17)を指示役に紹介した仲介役とみられている。
逮捕容疑は共謀し、8月12日午後2時過ぎ、越谷市七左町1丁目の質店に客を装い侵入。店内で接客していた50代の男性店長らに包丁のような物を突き付け、「強盗だ、奥に行け」などと脅し、ショーケースをハンマーのような工具で破壊してブランド品の腕時計など41点(計1115万9300円相当)を奪った疑い。県警は認否を明らかにしていない。
県警はこれまでに実行役として、少年のほか男(22)=建造物侵入と強盗罪で起訴=を逮捕。2人の供述などから23歳男の関与を特定した。23歳男と少年は仕事関係で知り合い、交流サイト(SNS)でやりとりをしていたとみられている。
県警は押収したスマートフォンを解析するなどして、指示役についても捜査している。