オムライスが自慢のカフェレストラン。ランチタイムの1番人気は狭山市の養鶏場から毎朝仕入れる卵を使った「朝産み卵のオムライス」（サラダ・ドリンク付き、税込み1100円）。

　「黄身と白身のバランスが良い」とシェフ吉田登さん（51）が厳選した鶏卵をぜいたくに3個割る。卵のこしを残すよう菜箸でコツ、コツと適度にかき混ぜてから焼く。焼いた卵でマッシュルーム入りのケチャップライスを包み込む。最後にスープ状のトマト・ミートソースと皿の上で抱き合わせる。濃厚な卵、小味の利いたライスが、スプーンの上でソースとからみ合う。

　自家製プリン（追加170円）をデザートにオーダーするのもいい。どこか懐かしい、しっかりめのプリンで、ほろ苦いカラメルソースが卵の甘みを引き立てる。

　都内の洋食店で修業後、2年ほど所沢でカフェバーを経営した。ホット・ベリーは1997年冬に開いた。ビートルズの曲が流れる店内は居心地が良く、午後のひととき、シェフこだわりのコーヒーを楽しむ常連客もいる。

　「子どもだったお客様が親となり、子ども連れで来店してくださる」と吉田シェフ。こだわりの卵の味は、よそ行き過ぎず、やさしい家庭の味でもある。

【メモ】カフェレストラン　ホット・ベリー

　坂戸市溝端町4―12（電話049・281・6071）。サラダ・ドリンク付きのランチメニュー「とろ～りチーズとミートソースのオムライス」（税込み1220円）もお薦め。営業は午前11時～午後9時（コロナの影響で現在は午後5時まで。ランチは午前11時半～午後2時半）。定休日は火曜日と不定期で月1回水曜日。