埼玉新聞

 

TRFのSAMさん、健康ダンスを披露 コロナ禍でも室内などで気軽にと考案 1日からアプリ上で公開

  • 健康ダンスを披露したSAM(サム)さん(左から3人目)らと共にポーズを取る大野元裕知事(中央)=10月30日、県庁

 県は10月30日、さいたま市岩槻区出身で音楽グループ「TRF」のダンサーやダンスクリエーターなどとして幅広く活躍するSAM(サム)さん(58)を「コバトン健康マイレージPR大使」に任命した。11月1日からは、コロナ禍でも室内などで気軽に取り組めるようサムさんが考案した「コバトン健康ダンス」がコバトン健康マイレージアプリ上で公開される。

 コバトン健康マイレージは県民の健康寿命延伸を目的に県が2017年から開始した事業。スマートフォンのアプリや専用の歩数計などで歩数データを送信するとポイントがたまり、県内の特産品などが当たる抽選に参加できる。県健康長寿課によると、現在の利用者数は約8万8千人。

 サムさんのコバトン健康ダンスは「イージー」「ノーマル」「ハード」の3種類があり、アプリ上で視聴するとポイントがたまる。サムさんのいとこで岩槻南病院の丸山泰幸理事長がダンスを監修した。

 大野元裕知事は10月30日、県庁で開いたPR大使就任式で「健康マイレージはなかなか広まらないが、関心は高まっている。コロナ禍では特に高齢者が外に出にくくなり、私も家で太ってしまった」と嘆き、「ダンスなどによりアクティブシニアが元気に過ごせる県にしたい」とサムさんに委嘱状を授与した。その後、県庁舎玄関前でサムさんと埼玉工業大学(深谷市)のダンスサークルの学生らが披露したハードのダンスを、手拍子しながら鑑賞した。

 サムさんは「エビデンスを取りながらダンスをつくった。まず知事が(踊って)元気になってほしい」と話し、利用者には「家族や友達と一緒に踊って運動習慣を身に付けて」と呼び掛けた。

 来年1月には、サムさんによるオンラインイベントや、ダンス動画コンテストなどが企画されている。また、県は利用者増を目的に、来月からコバトン健康マイレージアプリへの新規登録で最高3千円分のデジタルギフト「QUOカードPay(ペイ)」が抽選で当たるキャンペーンを展開する。期間は1日から12月28日までで、300~3千円を3080人にプレゼントする予定という。

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