秩父市中津川にある中津峡で紅葉が見頃を迎え、晩秋を彩る渓谷美が観光客を楽しませている。

　中津峡は荒川上流で十文字峠を源流とする中津川の渓谷。全長は10キロ、断崖の高さは100メートルで、標高約600メートルの場所に位置する。中津川によって浸食されて深いV字状の渓谷を形成し、1943年に県の名勝に指定された。

　昨年の紅葉シーズンは台風19号で道路が崩落して通行止めになっていたが、今年は交互通行が可能。渓流を背景に木々の葉が赤や黄色に色づき、美しい景色を演出している。秩父観光協会大滝支部によると、見頃は今月中旬ごろまでという。

　問い合わせは、秩父観光協会大滝支部（電話0494・55・0707）へ。