<高校駅伝女子展望>県内断トツの昌平が有力 地力ある埼玉栄、本庄第一もチャンス 県予選、4日号砲
男子第71回、女子第32回全国高校駅伝県予選(埼玉新聞社など後援)は4日、男子71校、女子52校が出場して開催される。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から無観客で行われるため沿道には出ずに、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場および同公園内特設コース(男子・7区間=42・195キロ、女子・5区間=21・0975キロ)で実施。号砲は男子が午前10時、女子が午後1時半で男女ともに優勝校が全国高校駅伝(12月20日・京都)、上位6校が関東高校駅伝(11月21日・栃木)の出場権を獲得する。都大路への切符を懸ける熱き戦いを男女に分けて展望した。
登録メンバー8人の3000メートルの持ちタイムの平均が9分37秒と県内断トツを誇る昌平の2連覇と4年連続の全国出場が有力。3本柱が最終学年を迎える埼玉栄と駅伝部創部5年目を迎えた本庄第一の地力ある2校にも優勝のチャンスはある。
昌平は都大路で過去最高の13位に入った昨年のチームよりも選手層が厚みを増した。その中でも全国を2年連続で経験している四元、持ち時計がチーム一の2年生木下、速さと持久力を兼ね備えロードに強い1年生仲西が主軸。この3枚が1、2、5区のいずれかの主要区間を担いそうだ。
このほか、心身ともに成長した主将の河野、昨年の都大路で3区を走った2年生丹羽らが3キロ区間で役割を果たせれば、栄冠はぐっと近づく。
埼玉栄は、過去2年の県予選で1区を走った中村、単独走も得意で勝負根性のある主将の蟹江、スピードの切り替えに長ける和田の経験豊富な3年生3人の出来が2年ぶりの女王奪還への鍵。3、4区は強心臓の前田、堅実さが光る田中、伸びしろが大きい根岸の期待の1年生3人のいずれかが託されそう。昨年昌平に引き離されたこの2区間計6キロで踏ん張れるか。
進境著しい本庄第一は鈴木、浜野の2年生コンビに、確実性が高く走りがロード向きな主将の高橋を加えた3人が頼もしい。特にしぶとさが増した昨年1区の鈴木とラストの切れ味が鋭い浜野には勢いがある。黒田、高木ら1年生が3キロ区間で粘ってつなぎ、アンカー勝負に持ち込みたい。
1、2年生のみで挑む4年前の優勝校・本庄東は、将来性が高いエース斉藤とハートの強い1年生松岡が中心。このほか藤沢、杉浦ら穴がない昨年5位の坂戸西、力のある1年生が主体の川口市立、絶対的エース小暮を擁する所沢西、長距離に強い神戸がけん引する前回6位の川越南が激しい関東切符争いを演じる。
【女子5区間】
1区=6キロ
2区=4・0975キロ
3区=3キロ
4区=3キロ
5区=5キロ
計=21・0975キロ