埼玉新聞

 

オリジナルのマレーシア料理を提供 地元産の野菜をアレンジ、三芳の飲食店でグルメフェア 23日まで

  • 「パン工房KUU」で提供する「みよし野菜を使ったミーゴレンパン」

  • 「中国料理紅龍」で提供する「サツマイモ入りナシゴレン」

 マレーシアの料理に地元産の野菜をアレンジするなどしたオリジナルのマレーシア料理を三芳町の飲食店10店舗で提供する「おもいやりグルメフェア」が23日まで、各店舗で行われている。マレー風の焼きそば「ミーゴレン」や焼き飯「ナシゴレン」などを味わうことができる。

 マレー系をはじめ中華系やインド系など少数民族が共生する同国の多民族文化を知り、障害者と健常者の共生社会に理解を深めてもらおうと、来年の東京五輪・パラリンピックを控え、マレーシアの共生社会ホストタウンに登録された同町が内閣府の助成事業を活用して企画した。

 10店舗は町が依頼した業者が各店舗や地元産品を考慮してプロデュースした「みよし野菜を使ったミーゴレンパン」や「サツマイモ入りナシゴレン」などオリジナルマレー料理各1品を提供する。また、障害者の意見を取り入れたメニュー表などを作成し、利用者を迎える。

 期間中はスタンプラリー(1店舗1スタンプ)も開催。3店舗以上のスタンプで50人に三芳町オリジナルピンバッジ、5店舗以上で10人に同町オリジナルマレーシア応援タオルをいずれも抽選でプレゼントする。希望者は11月30日までにスタンプカードを各店舗か、町に提出する。

 町は2017年に同市と姉妹都市提携を締結。その後、マレー料理の講習会やパラリンピアンの講演会を開くなどマレーシアとの文化交流や共生社会の実現に取り組んでいる。町は「マレーシアはそれぞれの民族が互いの文化を大切にし共存している。民族の中心に食事があり、民族同士が近くなるための大事なカギがご飯。フェアを通して、全ての人がお互いのことを思いやれる社会の一助になるように期待したい」と話している。

 問い合わせは、同町MIYOSHIオリンピアード推進課(電話049・258・0019)へ。

 フェア参加店は、三富今昔村くぬぎの森交流プラザ▽江戸屋弘東園▽農園レストラン伊左衛門▽パン工房KUU▽嘉津味屋三芳店▽中国料理紅龍▽福祉喫茶ハーモニー▽らりーぐらす▽高倉町珈琲三芳藤久保店▽カフェ・フェルマータ

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