<新型コロナ>さいたま市立病院、発熱外来に旧病棟を活用 流行ピーク時には専用病床を50床に
2020/11/07/00:00
さいたま市は6日、新型コロナウイルスとインフルエンザの流行期に備えて、市立病院の旧病棟を活用し、発熱外来を実施すると発表した。新病棟で行っていた発熱患者の検体採取と診療の一部を実施する。コロナ流行ピーク時には、市立病院の専用病床を50床に増床する方針も示した。
清水勇人市長が同日の定例会見で明らかにした。旧病棟の西病棟1階の一部を活用し、受診は事前予約制とする。今月20日ごろから実施し、インフルの流行時期の間は運用する予定。電子カルテの配線整備などで約330万円の経費を見込んでいる。
市立病院のコロナ専用病床は30床で、ピーク時に40床とする計画だった。旧病棟の活用を検討していたが、県の設置する仮設の専用医療施設の公募に応募はせず、新病棟でさらに10床を増床する。
清水市長は「一般外来患者と発熱患者の動線を分離することで、感染防止のリスクを大幅に下げられる。新病棟を最大限に活用するという観点から調整を進めてきた」と述べた。