埼玉新聞

 

良い情報、言葉と出合って…鴻巣高で出前講座 1年生280人が新聞の優位性、情報リテラシー学ぶ

  • 情報リテラシーについて語った吉田編集管理幹=18日、埼玉県立鴻巣高校

    情報リテラシーについて語った吉田編集管理幹=18日、埼玉県立鴻巣高校

  • 情報リテラシーについて語った吉田編集管理幹=18日、埼玉県立鴻巣高校

 新聞を通じて情報リテラシーを身に付けようという出前講座が18日、埼玉県鴻巣市大間の県立鴻巣高校(矢島誠校長)で開かれ、1年生約280人が参加した。

 講師を務めた本紙編集局の吉田俊一編集管理幹は、能登半島地震でも虚偽の情報がインターネット上に流布されたことを紹介。「安易にリツイートすることでうそを拡散させてしまう」と指摘した。また、情報に触れる際は、誰が発信しているのか、根拠は示されているかなど、自分の頭でよく考えることを強調した。

 吉田氏はさらに、新聞の製作過程を動画で示しながら、生の1次情報を取材して何重ものチェックを経て世に出していることなどを説明。「普段は関心を持たないニュースに触れたり、一緒に読み合うこともできる」など、新聞の優位性を伝え、「良い情報、言葉と出合ってほしい」と呼びかけた。

 今年になって家で新聞を取るのをやめてしまったという三宅華蓮さん(16)は「新聞の見出しやメリハリのことが印象に残った。ネットの記事は見出しと記事の中身が違うことがよくある。これからは情報源を確認するようにしたい」と話した。

 出前講座は、埼玉新聞をはじめ、朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の新聞各社が連携して取り組んでいる。

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