男児はねられ重傷、居眠り運転の元女性警官に有罪 青信号の横断歩道で事故 長い入院の男児、生活が一変
2020/11/12/00:00
さいたま市見沼区で昨年10月、横断歩道を歩いていた男児=当時(9)=を乗用車ではねたとして、過失運転致傷の罪に問われた、元武南署員の女性(28)の判決公判が11日、さいたま地裁で開かれ、一場修子裁判官は禁錮1年8月、執行猶予3年(求刑・禁錮1年8月)を言い渡した。
判決理由で一場裁判官は、青信号に従って横断歩道を渡っていた男児に落ち度はなく、「長期の入院生活を送り、退院後もこれまでとは一変した生活を強いられた」と指摘。女性は車を運転中、眠気を催しており、「直ちに運転を中止し、休憩を取るなどの対応を取らなかった。事故の結果は重大」と述べた。
判決によると、女性は2019年10月、さいたま市見沼区の県道を乗用車で進行中、仮睡状態に陥り、赤信号なのに横断歩道を時速約20~30キロで走行。男児をはね、重傷を負わせた。