埼玉新聞

 

<新型コロナ>計536人感染…1週間で最多 医療機関ひっ迫を懸念 療養施設の追加開設、近く公表へ

  • 1週間で最多の計536人、新型コロナ感染

 県内の新型コロナウイルス陽性確認者は6~12日までの1週間で計536人となり、これまで最多の8月2~8日の435人を超え、初めて500人を上回った。大野元裕知事は12日、埼玉新聞社の取材に対し「非常に高いレベルの危機感を持っている。宿泊療養施設についてはフェーズ(段階)を引き上げる。現在、療養施設の追加開設について具体的な交渉に入っており、近く公表する。福祉施設のクラスター(感染者集団)も目立っており、対策にも力を入れる。具体的に戦略を絞って、対応を強めていく」と述べた。

 クラスターは朝霞市や越谷市などの高齢者施設やさいたま市、熊谷市の飲食店で発生。それ以外の高齢者施設でも陽性者が多発しており、県感染症対策課は「入院者増に直結する」と医療機関のひっ迫を懸念。県高齢者福祉課は「施設は対策に努力しているが、職員の発熱から検査など対応までにタイムラグがあったケースもある」と、改めて注意喚起する考えを示した。

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