<新型コロナ>埼玉で104人感染 高齢者施設で男女5人 100人超えは4回目、市中感染が波及か
埼玉県などは14日、新型コロナウイルスの感染者を新たに104人確認したと発表した。内訳は県発表が78人、さいたま市9人、川越市4人、越谷市5人、川口市8人。1日当たりの感染者が100人を超えるのは4回目で、県は市中感染が家庭や施設に波及しているとみている。
これまでに確認された感染者は6741人(チャーター便帰国者含む)、死者は119人(14日午後7時現在)。
同日午後9時時点の重症者は10人、感染者の入院は415人、ホテル療養201人、自宅療養38人、退院・療養終了は5864人。
県によると、県内の高齢者入所施設に入所する70~90代の男女5人の感染が判明した。この施設では職員1人の感染が分かっている。いずれも共同スペースを利用しているが、他の入所者とは分かれており、施設内でさらに広がる恐れはないという。
10月10日に初めて県内の1日当たりの感染者が100人を超え、約1カ月で100人以上となったのは4回目。県感染症対策課は「一人一人の感染防止意識が残念ながら緩んできているのではないか。市中感染が広まり、それが家庭内や施設内に持ち込まれていると考えられる」としている。
さいたま市によると、感染が判明したのは、10歳未満~60代の男女9人。家庭内や同居人の感染が3人、勤務先1人、その他5人は感染経路を調査している。10歳未満の女児は、11日に陽性が判明した70代男性と同居する濃厚接触者だった。
川口市によると、新たに20~80代の男女8人の感染が明らかになった。うち30代と50代の女性2人は市内医療機関に勤務する医療従事者。感染経路や濃厚接触者を調査している。
越谷市によると、20~90代の男女5人の感染が確認された。うち3人は家族に陽性者がいた。
川越市によると、感染が判明したのは10~60代の男女4人。60代のパート男性と20代の男性会社員は感染経路不明。4人はいずれも状態は安定している。