サイタマノラッパー監督作品、撮影終了を熊谷市に報告 9年ぶりの自主映画、深谷や熊谷など中心に撮影
2020/11/15/00:00
映画「SRサイタマノラッパー」「AI」などの作品で知られる入江悠監督=埼玉県深谷市出身=の9年ぶりの自主映画「シュシュシュの娘(こ)」がクランクアップ。熊谷フィルムコミッションと共に、協力した熊谷市役所を訪れ、撮影の終了を報告した。
コロナ禍で映画館の自粛営業が続き、俳優や撮影スタッフが職を失うなど映画界は苦境に立たされていた。入江監督も映画やドラマの撮影中止を余儀なくされたという。
そんな状況の中、書き下ろしたシナリオが「シュシュシュの娘」だった。全国のミニシアターを支援しようと、制作費は自己資金とクラウドファンディングで調達。俳優やスタッフは公募で集めたという。福田沙紀さんや井浦新さんらが出演している。
9月29日にクランクイン。深谷市や熊谷市など県北部を中心に撮影を続け、10月22日にクランクアップ。現在は編集作業中で、来年夏ごろの公開を目指すという。
入江監督は「未来に向けて動かなければという思いで、温めていた構想を一気に脚本に仕上げた。コロナ禍で苦境にある全国のミニシアターで本作品を公開したい」。映画好きで知られる富岡清市長は「応援したい。頑張ってほしい」と激励した。