<新型コロナ>2人死亡、87人感染 陽性友人と登山した男性も 男児2人感染、小学校を臨時休校に
埼玉県などは16日、新型コロナウイルスに感染していた80代と90代の女性2人が死亡、新たに87人の感染を確認したと発表した。月曜の感染発表者数としては過去最多。新規感染者の内訳は県発表が59人、さいたま市9人、川口市12人、川越市4人、越谷市3人。
これまでに確認された感染者は6908人(チャーター便帰国者含む)、死者は121人(16日午後6時現在)。
16日午後9時時点の重症者は13人、感染者の入院は466人、ホテル療養215人、自宅療養44人。退院・療養終了は5975人。
県によると、死亡した80代と90代の女性は16日に入院先で亡くなった。うち80代女性は朝霞市の介護付き老人ホーム「SOMPO(そんぽ)ケアラヴィーレ朝霞」の入所者だった。同施設関連の死者は5人目。
県管轄で感染の詳細が判明したのは10~80代の男女33人。加須市の60代女性は未就学児施設の職員でこれまでに同居家族が陽性と確認されていた。熊谷市の50代建設業の男性はこれまでに感染が確認された友人と会食していた。
15日午後判明分では、1人が重症となっている。ときがわ町の60代男性は陽性の友人と登山していた。
さいたま市によると、感染が判明したのは20~80代の男女9人。50代男性公務員は県内の地方自治体に勤務する職員。20代男性会社員が同僚に陽性者がいる以外、8人は感染経路が不明という。
川口市によると、感染が判明したのは20~90代の男女12人。うち4人が特養ホーム「リバー・イン」の入所者で、同所の感染は計50人になった。
また市は、13~16日に11人の感染が確認され、クラスター(感染者集団)と認定された市内の施設について、「マシメディカルサービスいろは苑」(同市芝中田)と公表した。
川越市によると、感染が判明したのは40代の会社員男女と10歳未満の男児2人。うち男児2人は兄弟で同居家族の感染が確認されていた。
市教委は2人が通う市立小学校を16日に臨時休校にし、校内を消毒した。17日に2人と同じクラスの児童約70人と担任2人にPCR検査を行い、結果が出るまで2クラスは学級閉鎖する。
また市立保育園に勤務する非常勤職員の20代女性保育士の感染に伴い、3歳児クラスの園児18人と職員15人のPCR検査を実施。川越地区消防組合の30代男性消防隊員の感染を受け、職員14人に感染の有無を調べる。
越谷市によると、感染が判明したのは60~70代の男性3人。