冬の訪れ告げるコハクチョウ、荒川で羽根休める 今年も深谷に飛来、地元の愛好家ら「心待ちにしてた」
2020/11/17/00:00
埼玉県深谷市南部を流れる荒川に冬の訪れを告げるコハクチョウが今年もやって来た。年末までには100羽を超える。
確認したのは、家族で10年以上ハクチョウの観察や撮影をしている埼玉県深谷市在住、県立高校非常勤講師の並木久美子さん(57)。並木さんによると、13日午前11時ごろ、地元の写真愛好家からコハクチョウが飛来したという連絡が届き、午後2時半ごろ、観察に行くと市立川本中学校前の白鳥飛来地に2羽で羽根を休めていたという。並木さんがカメラを構えると、コハクチョウは一度距離を置いたが、すぐに戻って来たため撮影した。2羽はどちらも成鳥で、昨年も来ていたという。
初飛来は昨年より1日早い。14日は6羽に増えた。通常は穏やかな場所にいるが、この日は流れが急な場所にいて、水遊びを楽しんでいるかのように見えたという。
「今年は川面に頭を入れて、餌の藻を良く食べている」と並木さん。「飛来を心待ちにしてました。コハクチョウに癒やされてます」と話す。
コハクチョウは毎年、寄居町小園の県立川の博物館前から熊谷市の押切橋付近までの約10キロに飛来している。