埼玉新聞

 

<新型コロナ>林間学校などが中止…蕨の小学校、校庭でキャンプファイア 児童ら「最高の思い出になった」

  • 夕焼けの下でキャンプファイアが燃えた=蕨市

 埼玉県蕨市錦町の市立西小学校(田中京子校長、児童数436人)の校庭で5、6年生の児童5学級150人がキャンプファイアを楽しんだ。田中校長ら同校の教職員全員の27人も参加した。

 午後4時半、校庭の上に夕焼けの空が広がった。四角に組んだ太いまきは約30段、約2メートルほどの高さに積んだやぐらから赤い火が赤く燃え上がった。大きな輪で子どもたちが囲み「燃えろよ燃えろ」を歌い、マイムマイムやジンギスカンを踊った。

 日が暮れた後、校庭の端に張ったスクリーンに、児童らが20のグループに分かれて、それぞれが学校生活の一コマを撮影した約30秒の映像作品20本を投影した。

 コロナ禍のため、10月に5年生全員が参加する長野県での2泊3日の林間学校が中止、6年生も日光に1泊する修学旅行が中止になった。

 「いろいろ中止になった。子どもたちに思い出に残ることを何かしてあげたいと、担任たちが相談した結果、思い付いたのがキャンプファイアだった」と、関憲吾教頭(41)。

 実行委員を務めた6年生の影山把月さんは「準備はとても大変だったけど、5年生との絆が深まった。みんなにとって最高の思い出になった」。同じく渡辺友陽さんは「自分の勇気が成長したと感じた」。田辺愛純さんは「練習の時以上に声を出して歌うことができたのは私の成長」と話した。

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