埼玉新聞

 

<新型コロナ>1人死亡88人感染、各地クラスター拡大 スポーツの学生ら感染、着替えで密か 臨時休校も

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは17日、新型コロナウイルスに感染した90代女性1人が死亡、新たに88人の感染を確認したと発表した。県内では初めて5日連続で新規感染が80人を上回った。感染者の内訳は県発表が68人、さいたま市6人、川口市10人、越谷市4人。

 これまでに確認された感染者は6996人(チャーター便帰国者含む)、死者は122人(17日午後6時現在)。

 17日午後9時時点の重症者は15人、感染者の入院は458人、ホテル療養208人、自宅療養66人。退院・療養終了は6054人。

県によると、死亡した90代女性は13日に入院先で亡くなった。戸田市の特別養護老人ホーム「レーベンホーム戸田」の入所者で、基礎疾患があった。同施設関連の死者は3人目。

 県管轄で詳細が判明したのは10~80代の男女42人。所沢市、坂戸市の20代男性5人は同じ県内大学の運動部に所属。この部ではこれまでに1人が陽性となっており、一部は寮に住んでいるという。

 さいたま市の10代男子学生や日高市の20代会社員男性も陽性者と一緒にスポーツをしており、県は「スポーツの前後の着替えなどの際に密な状況になっていた可能性がある」としている。

 さいたま市によると、感染が判明したのは30~60代の男女6人。家庭内感染が1人で、5人は感染経路不明だった。クラスター(感染者集団)が発生した大宮区のキャバクラ「クラブ ラグゼ」の従業員14人全員の検査が終了し、陽性者は7人のままだった。利用客は1人しか判明しておらず、陽性者は出ていない。

 さいたま市教委によると、市立小学校に通う10代男子児童の感染が判明した。同校は17日、午後の授業を打ち切り、18、19日を臨時休校にする。

 川口市によると、感染が判明したのは10~90代の男女10人。うち3人はクラスターが発生した高齢者施設「マシメディカルサービスいろは苑」の利用者。いずれも容態は安定している。

 また市は南消防署消防課勤務の50代男性の陽性を確認し、署内の消毒など感染防止措置を取った。越谷市によると、感染が確認されたのは40~80代の男女4人。40代の会社員男性はクラスターが発生した市内のデイサービス関係者の家族で、80代の女性2人は、感染が確認された共通の知人と接触があった。

ツイート シェア シェア