埼玉新聞

 

俳優・本木雅弘さんからお祝いメッセージ「自由に未来を想像して」 桶川東中学校、創立50周年で記念式典

  • 「想像力を豊かにしてほしい」と語る本木雅弘さんの映像を真剣に見る生徒たち=桶川市末広の桶川市立桶川東中学校

 埼玉県桶川市立桶川東中学校(矢沢等校長、生徒数458人)で7日、創立50周年記念式典が行われ、同校卒業生で俳優の本木雅弘さんからのお祝いのメッセージが上映された。

 本木さんは「皆さんはまだ何者でもない。そんな時代は、想像力を豊かにできる。思い切り自由に自分の未来を想像してほしい」と生徒たちに映像で語り掛けた。

 式典はPTAの実行委員会が第1部を厳かに進行。新型コロナウイルスの影響で来賓を予定の10分の1に厳選。小野克典桶川市長をはじめ、16~18代の校長、学校評議員などが参列した。

 式典実行委員長でPTA連合会会長の野頭國郎さんは「この時期に大規模な式典をさせていただき感謝。あえて生徒たちをとともに祝いたかった」と語った。PTA会長の上佐良さん(46)は「50周年という大きな節目の年に42人の実行委員とともに行事に携わることができて良かった。これからも子どもたちを温かく見守りたい」と話した。

 第2部は生徒会を中心に生徒たちが企画。本木さんのメッセージのほか、50周年キャラクター、スローガンの表彰式や全員合唱、吹奏楽部の演奏などが行われた。

 冒頭で上映されたメッセージで本木さんは、中学時代の思い出を語り、「何かに追い立てられることなく平和でのんびりしていた」と話した。そして今のコロナ禍と重ね「生き急ぐ世の中に神さまが用意してくれた時間。立ち止まって物事を考える時期なのかもしれない」と前向きにとらえた。そして「10年後の60周年で会いましょう」と締めくくった。

 生徒会長の富田祥希さん(15)は「テレビでしか見ることのできなかった大先輩の本木さんが私たちのためにメッセージをくれたことに感動した。想像力を膨らませて自分の可能性を広げていきたい。50周年の節目に生徒会長ができて誇りに思う」と話していた。

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