深夜3時…男ら住宅襲撃、遠くから指示していた男逮捕 SNSで仲間募集、メンバー変更しながら強盗続ける
2020/11/18/00:00
昨年11月に埼玉県さいたま市大宮区の住宅に男3人が押し入った強盗事件で、県警捜査1課と機動捜査隊、大宮西、東入間、越谷、秩父署は17日、強盗致傷と住居侵入の疑いで、住所不定、無職の男(28)を再逮捕した。実行犯3人を含む犯行グループ計10人の指示役とみられている。
県警は昨年10月27日から12月3日にかけて、秩父市やさいたま市で発生した強盗事件など8件(被害総額計約40万円相当)を確認。これまでに少年4人を含む男女計19人を逮捕した。犯行グループは28歳男を主犯格として、会員制交流サイト(SNS)上で「#闇バイト」「#高額収入」などの書き込みを見て集まり、メンバーを変えながら犯行を繰り返していたという。
逮捕容疑は共謀の上、強盗目的で昨年11月28日午前3時5分ごろ、さいたま市大宮区三橋の自営業男性(49)方に侵入し、長男(18)らに「金庫はどこだ」などと脅迫。鉄棒のようなもので殴って軽傷を負わせ、現金を奪おうとした疑い。
同課によると、住宅には男3人が侵入。家族が気付いたため何も取らずに逃走した。28歳男は現場には行かず、実行犯を集めて指示していたという。
県警は、この事件に関連して無職の男(22)=強盗致傷罪などで起訴=ら男女9人を逮捕。取り調べや携帯電話の解析などから、28歳男の関与が浮上した。
28歳男と22歳男はSNSを通じて知り合い、さらにネットで他の仲間を募集。県警は県内外で発生した8件の強盗事件などについて、28歳男を中心としたグループが関与したとみている。
県警は1月16日、一連の事件を調べるため、大宮西署に特別捜査班を設置。これまでに捜査員延べ5254人を投入して捜査していた。