30日午前8時19分ごろ、埼玉県狭山市堀兼の市立堀兼中学校で、敷地内の校庭などで部活動中だった男女生徒23人が体調不良を訴えた。同校校長が「テニスコート付近で刺激臭がする。具合が悪いと、生徒が複数人訴えている」と119番。生徒らは喉の痛みなどを訴えて救急搬送されたが、いずれも軽症だという。

　狭山署などによると、体調不良を訴えた生徒はいずれも1、2年生で、テニス部や野球部、サッカー部に所属する男女。当時はコートや校庭で朝練習をしていた。不審物などは見つかっておらず、体調不良を訴えている近隣住民はいないという。

　また狭山市によると、同校や隣接の堀兼小学校で保管している薬品などが紛失した事実はない。同校では30日の野外活動を中止した上で、通常通り授業を行った。同校の周辺は畑で、同市は農薬の使用が影響した可能性もあるとしている。

　同署は異臭の原因や当時の詳しい状況などを調べている。