埼玉新聞

 

<新型コロナ>埼玉で過去最多、126人感染 Gotoイートに人数制限、4人まで…県が対策検討

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 新型コロナウイルス感染拡大が埼玉県内で続き、18日には1日当たりの陽性者数発表が過去最高の126人に上った。また、11日から17日まで1週間の合計は633人、1日当たりの平均が90人を超えるなど、拡大傾向に歯止めがかからない。県は18日に専門家会議を開き、「Gotoイート」の1度の利用人数を原則4人までとするなどの対策を検討した。

 大野元裕知事は会議後、報道陣の取材に「Gotoイートは子どもや介護者を除き4人までをチケットの対象にしたい」と人数制限を設ける方針を示した。一方で、「飲食や夜の街での感染者の割合は上がっていない」としてGotoイート事業自体は進めるとした。

 また、専用医療施設の公募の結果、176床を新規に整備し、計1408床を確保できる見込みと発表した。病床は現在、フェーズ4(ピーク期)体制手前の、フェーズ3(拡大期=1千床)体制。しかし感染拡大が現在のペースで進めば30日にはフェーズ引き上げの必要が出る推計となるとして、県は16日、医療機関に対し、メディカルアラートを発出していた。

 国が6月に発表した都道府県別のピーク時の推計陽性患者数では、県のピーク時の陽性患者数は2215人(16日時点は812人)、入院患者数は1073人(同466人)。そのうち重症者数を155人(同13人)で、宿泊療養者数は1142人(同215人)と見込んだ。県は7月、ピーク時に向け、受け入れ可能病床1400床、ホテルなど宿泊療養施設1450室の確保計画を発表。現在の受け入れ可能病床は1005床(うち重症105床)で、軽症、無症状者の宿泊療養施設は17日時点で5施設、585室となっている。

 宿泊療養施設は11月10日、感染再拡大を受けフェーズ2(1045室)体制に引き上げ、契約済みで開設前の施設を含めると10施設1225室を確保している。

 新たな検査体制整備では、新型コロナウイルスとインフルエンザ両方の診療・検査を行う県指定診療・検査医療機関の指定を進めている。知事は会議後の会見で「現在1053医療機関を指定しており、今後1200機関を目指す」とした。27日まで申請を受け付ける。

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