電子マネー購入の話に詐欺疑う 返金し電話の着信拒否設定も 浦和西署、被害防いだコンビニ店員らに感謝状
2019/03/10/00:00
振り込め詐欺の被害を未然に防いだとして浦和西署は8日、さいたま市桜区のセブンイレブン浦和埼玉大学店とアルバイト仲田海人さん(23)に感謝状を贈呈した。
仲田さんは1月22日に桜区在住の女性(74)が電子マネー3万5千円分を購入した際に話の内容から詐欺を疑い、返金し勤務終了後に女性宅を訪問して金銭を要求するメッセージを確認したという。
メッセージはセキュリティーソフトを購入させる内容で、女性は記載された電話番号に連絡していたことから仲田さんは女性の電話の着信拒否の設定も行った。詐欺だと分かった女性は、ほっとした様子だったという。
日頃から従業員に防犯の呼び掛けを行っているという同店店長の星井雄二郎さん(50)は「女性が被害に遭わなくてよかった。今回を機に従業員の防犯意識が高まると思う」と話し、仲田さんは「身近に詐欺被害があるのだと改めて感じた。人ごととは思わず、不審に思ったら自分から声を掛けていこうと思った」と話していた。
同署の木村宏志署長は「市民に寄り添って自宅まで行って確認するなど、ここまで対応した例は初めて」と話していた。