埼玉新聞

 

<新型コロナ>2人死亡、108人感染…熊谷の循環器・呼吸器病センターでも 草加の医院でクラスター発生

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは19日、新型コロナウイルスに感染した70代と90代の女性2人が死亡し、新たに108人の感染を確認したと発表した。感染者数が2日連続で100人以上となるのは初めて。感染者の内訳は、県発表が81人、さいたま市11人、川口市10人、川越市4人、越谷市2人。死亡した70代女性は県が、90代女性は川口市が発表した。

 これまでに確認された感染者は7230人(チャーター便帰国者含む)、死者は127人(19日午後9時現在)。

 同日午後9時時点の重症者は16人、感染者の入院は494人、ホテル療養194人、自宅療養93人。退院・療養終了は6215人。

 県管轄で詳細が判明したのは20~80代の男女55人。18日午後~19日午前の判明分のうち1人が重症となっている。県は草加市中央の産婦人科クリニック「茂呂マタニティースクエア」で医療従事者の30~50代女性3人が陽性となり、これまでに確認された陽性者が職員5人となったためクラスター(感染者集団)が発生しているとの見方を示した。戸田市の特別養護老人ホーム「レーベンホーム戸田」では入所者の80代女性が陽性となり、同施設の陽性者は16人となった。

 県立循環器・呼吸器病センター(熊谷市)では、看護師の20代女性と入院中の70代男性患者が陽性と判明。同センターでは女性が勤務する病棟への新規入院を当面休止する。

 県教育局によると、南部地区の県立学校の児童生徒1人と西部地区の県立学校の教職員1人が18日に陽性と判明した。南部の学校では保健所が濃厚接触者を調査中で19日を学校閉鎖とし、西部の学校では濃厚接触者はいないため休校などの措置を行わなかった。

 さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満~70代の男女11人。40代女性ら親子3人を含む5人は家庭内感染。市立小学校に通う10歳未満の男子児童を含む6人は感染経路不明。男児の保護者から連絡を受けた同校は19日午前10時半に授業を打ち切り、20日を臨時休校とする。

 川口市によると90代女性1人の死亡と、10~50代の男女10人の感染を確認した。また民間保育所の職員1人、消防局の南分署と南平分署の50代男性職員2人の感染を確認。2人は16日に感染が分かった消防署員の濃厚接触者として自宅で観察中だった。職員が感染した民間保育所は20、21日は休所する。

 越谷市によると、いずれも市内に住む50代の会社員男性と20代の女子学生2人の感染が明らかになった。

 川越市は新たに4人の感染を確認した。市によると、20~80代の男女。いずれも容体は安定している。

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